後藤大臣会見概要
(令和4年3月29日(火)8:51 ~ 8:57 院内大臣室前)
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- 冒頭、一つ話があります。雇用統計についてでございますが、令和4年2月の有効求人倍率は1.21倍と前月より0.01ポイント上昇しました。また、完全失業率は2.7%と前月より0.1%ポイント低下しました。
求人・求職の動向や労働力調査の結果を見ますと、現在の雇用情勢は求人に持ち直しの動きが見られ、求人が求職を上回って推移しているものの、求職者が引き続き高水準にありまして、厳しさが見られる状況です。
有効求人倍率が1倍を下回る地域がある等新型コロナウイルス感染症の雇用に与える影響に、より一層注意する必要があると考えています。以上です。 - ※参考付記:大臣冒頭発言(有効求人倍率)に関する参考資料等はこちら
手話付きの会見動画は(手話付き)【厚生労働省】厚生労働大臣記者会見(2022年3月29日)(厚生労働省 / MHLWchannel )からご覧ください。
質疑
- 記者:
- 新型コロナについてですが、BA.2系統への置き換わりが懸念される中で、東京都では前週より感染者数が上回る日が出だしています。
年度末に加えて花見などもあり、人流増加が繁華街などで顕著です。東京都など各地の感染状況をどう見ていますか。どのような対策が必要でしょうか。 - 大臣:
- 全国的な感染者数は、1か月以上にわたり緩やかな減少が続いておりまして、3月28日時点の直近1週間の新規感染者数の今週/先週比は、全国で0.86、東京で0.88となっています。
一方で、東京都については、今ご指摘もあったように1週間前の同じ曜日との比較では、27日、28日と2日連続の増加となっています。
前週の同じ曜日との比較は、祝日等の影響を受けることがあるために、2日連続の増加が直ちに持続的な新規感染者数の増加に繋がるかは現段階では判断できないわけですが、感染状況を引き続き注視していく必要があります。
これから入学式や花見など、多くの人が集まる行事が行われるとともに就職や進学を機会に移動が多くなる季節となります。このため国民の皆様におかれては、感染リスクの高い行動を控えてマスクの着用、手洗い、3密の回避や換気などといった、基本的な感染防止策の徹底をお願いしたいと思います。
厚生労働省としては、ワクチンの3回目接種を引き続き推進するとともに、診療報酬や補助金による支援策を重点措置解除後も延長しまして、診療・検査医療機関、発熱外来の拡充や公表、高齢者施設での療養への医療支援の強化、病床の回転率の向上や救急への対応強化など体制をしっかりと整えるように進めています。
今後、感染者が再び増加に転じた場合にも昨年11月に取りまとめた「全体像」で準備してきた保健・医療体制をしっかりと稼動させていくことを基本として、必要であればこれまでの考え方にとらわれることなく適時果断に対応していくという方針で臨みたいと思います。 - 記者:
- 保育園の散歩中に、園児を公園などに置いたまま気づかずに戻ってしまう置き去り事案が保育現場で多発しています。一歩間違えば命に関わる事故に繋がりかねない事案ですが、置き去りについては自治体から国に報告する必要がなく、全体像が分かりません。
厚労省として実態を把握する調査をしたり、自治体からの報告を義務付けたりするつもりはありますか。実態把握の必要性をどのように考えていますでしょうか。 - 大臣:
- 保育所における安全管理については、保育所保育指針に基づく「解説」におきまして「保育中、常に全員の子どもの動きを把握し職員間の連携を密にして子どもたちの観察の空白時間が生じないようにする」ことを求めているところであります。
国としては、現在のところ、死亡や重大事項については報告を求めていますが、それに至らない事案まで報告は求めていないという状況にあります。
一方で近年、園外保育中の置き去りが多発しているとの報道もされたことから、まずは、こうした事案について各自治体において、どの程度把握しているかサンプル調査をすることとしたいと思います。その上で、調査の結果等も踏まえて対応を検討してまいります。 - 記者:
- 調査の目途とかはいつ頃になるとかありますでしょうか。
- 大臣:
- 急いでやりたいと思いますが、日程を今決めているわけではありません。
(了)